尖ったトラブル

先週、スタジオの帰りにねずみが近くの商店で、とんがりコーンを買った。しかしその直後、どうやら財布を失くしたらしい。
中身は１万五千円と銀行のカードや、免許、カードローンなどすべてのものが入ってるらしく、かなりやばいらしく、相当に焦っていた。

人生終わった、とお得意の自虐発言で嘆きだすので、歩いていた周辺を探したがすでにない。
「ガキが盗んだらもう終わりや！俺やったら絶対盗んでるもん！！」
しまいにはもういい、とまた逃避にはいったので、兎に角近くの交番に行けと忠告し、出向かせた。
行きつけの定食屋のおばちゃんに、ねずみが交番を訪ねたら「災難続きだね、でもそのうちきっといいことあるよ」
多分そのときは慰めにもなってないような言葉だったかもしれない・・・。

交番にたどり着いた俺ら。
半ば半狂乱になってるねずみ、とんがりコーンを買ったために、
勝手に財布を落とし、勝手に盗難届けに出向いたのにも
関わらず、警官にも悪態をついて「携帯の番号なんでかかなあかんのや！！」とかなんとか怒鳴り、ブチギレる始末。
正直ひいたわ（笑）

「なに？大阪出身か」その警官は、どこで失くしたかとか住所や財布の金額、中身の詳細等を記入させていた。
ねずみが面倒くさそうに記入する。
最後に銀行のカードの種類を記入するとき、ねずみが「えーと、東京三菱・・三井住友、、」

警官が、「じゃあ東京三菱、三井住友と記入して。あと、りそな、ゆうちょ、なんたらかんたら」←妙に詳しくカードの名前を言い出した。

警官：「なんでこんなに知ってるのかな？」

ねずみ：「・・・？」

警官が少し半笑いの状態で、じっとねずみを見つめている。

ねずみがこいつ俺のこと馬鹿にしてるのかといわんばかりの顔つきをする。
警官：「・・・あったよ！届出。高校生が届けてくれたんだよ！」
ねずみ：「え？高校生が？？？中身は？！」
警官：「中身なんて取ってないよ！悪い奴は、中身だけ抜いて捨てるし、わざわざ抜きとって届出なんて出向かないよ！！電話したんだけどねえ、なんで繋がらなかったのかなあ？」

ねずみ、一気に肩の力が抜ける。

「それとな、お礼の連絡はいいってよ！」

ねずみ：「そ。。そうですか・・」

「日本でよかったな。海外だったら二度と出てこないよ」

ねずみが涙ぐむ。

警官：「気をつけてな、この辺取り締まり厳しいから、一時停止は停止線で停まれよ！」

ねずみ：「・・は、はい」←既に一時停止の交通法違反で先日捕まったばかり・・・。

その後、さっきの悪態とネガティヴ状態は嘘のように、ケロッとえびす顔になった・・。

その後、飯を奢らせたのはゆうまでもない。

さっき行った定食屋に行ったらおばちゃんが「よかったねー、運がまわってきたのかもよ」
といっていた。

ふむ、何はともあれ、とんがりコーンの如く警官と高校生に対しての尖った悪態や嫌悪感はこれで少しは解消されるだろう。

店中毒？

午後半休で、警察に出頭（免許書き換えのため）
ＪＲ中山駅で何時間も潰す。別にこれといったものは無いようなとこで商店街とか、駅ビルのスーパーとか・・。
そして無駄にでかいパチンコ屋。
どのくらいかというと、こんなでかくしてどうすんのってくらい・・。
これは入るしかない。
やはり、予想通り、休憩用の椅子があった。
驚いたのは、パチンコ屋に液晶テレビがあったこと。
２重ドアの間にそのスペースが設置されてて、爺さんたちがくつろぎ、
テレビ観てる。
おれも部屋にテレビないから観た。テポドン落とされたんかい。
そして、入ってみると、いきなり北斗の拳のケンシロウの人形が。
なんかよくわからないけど無駄にでかい。
ここは健康ランドかっつうくらい内装にこってて広々してた。
台も、なんかわからないけど通常より倍あって、ゴージャスだった。
（もちろんそこのトイレもチェック済み）
そう、タバコが吸えるし、休めるし、トイレもきれいだからなんもやらないけど毎日最近行ってるなあ、パチンコ屋・・。
それで、よくやるわいこんなのと言わんばかりに周りの客を観察して、トイレにお土産を置いて帰るのが日課。（ああ、ほんと最低な客だな）

でも店員は接客も良いし、下手にどこかの店に居るより気分がいい。
音は非常にやかましいけど。
でも先日職場近くのパチンコ屋の休憩所で
一生懸命ひたすら勉強してる大学生が居た。
あのズンズンガンガンに、鳴り響いている店内をも気にもせずに。

その光景は必死な感じで、凄まじいものがあった。

多分大抵はこんなまね、できないだろう。
だから素晴らしいと思う。

やはり生き残るにはタフでないと。